4月17日(日)土用の入り
七十二候は15日から引き続き「虹始見(にじはじめてあらわる)」
そしてピンクムーンと呼ばれる、美しく大きな満月(天秤座)でした。
夜のお客様の施術が終わり、お体を起こした時に、
ちょうど私たちの視線の先に、
大きな満月がぼぅっと浮かんでいました。
ちょっとあやしげな色と、
港の灯りに負けない光に、
思わずベランダに出て撮影しました。
月の満ち欠けは、
古代から世界中で意識されています。
天体の動きは、古来より生活に欠かせない、
たくさんの知恵をもたらせてくれるものだったのでしょう。
その中でも月の存在感は、当時から群を抜いていたのだと思います。
また、つねにその姿を変える月は、
この世のはかなさ、まさに「無常」の象徴であり、
雪月花といわれるように日本人の美意識の象徴でもあります。
平家物語に、徒然草、鴨長明の方丈記など、
仏教的な無常観を文学や芸術に落とし込んできた日本では、
西洋とはまた違った感覚で、この月に魅了されているのかもしれません。
このような美しい満月の日に、
ご一緒できるお客様とのご縁には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
また心地よい時間をお過ごしいただけるように、
日々努めていきたいと思います。
Renatus Lux